管理人はクレジットカード会社に勤務して26年の経験がありますが、現在のカード業界は今までにない状況に直面しています。貸金業法改正や過払い利息の返還請求の増加により収益が悪化し、さらには割賦販売法の改正実施も控えさらに厳しい状況です。しかしクレジットカード自体がなくなってしまうことはないでしょう。なぜなら現金払いよりもメリットがあり節約ができるクレジットカード決済は消費者にとってはなくてはならない存在で、景気回復の決め手にもなるからです。もしカードがなければ景気はもっとひどい状態かもしれません。
それに流通系のクレジットカード会社を見ればわかるとおり、親会社が経営困難になっても子会社のであるカード会社はすぐに売却先が決まります。OMCカードやクレディセゾンがいい例です。多くのクレジットカード会員を抱えるカード会社はリスクを分散しているのでそう簡単には倒産という状況にはならないのです。
最近のクレジットカードのサービス傾向にも触れておきましょう。もっとも人気のあるクレジットカードは年会費無料でポイント還元率が高いカードです。しかし、前述のような状況ではクレジットカード会社の負担が大きくなるので、最近では年会費を有料にしたり、期間限定で無料にしたりといった傾向があります。一時はサービスを縮小する傾向もありましたが、条件を工夫してサービスの質を高めるといった方向に変わっているようです。JCBカードのエクステージやORIGINALシリーズといったサービスが典型的です。三井住友カードでも海外旅行傷害保険の補償金額を見なおしてサービスを改善しています。
こうした傾向の中でクレジットカード比較はますます難しくなっているのかもしれません。今までのように年会費が無料でポイントが貯まるカードといった単純な選択肢ではなく、年齢による制限なども加わって複雑になってきているのと、同じカードでもサービス内容が違うといった場合もあるからです。10月から発行される新エネオスカードなどはポイントサービスの違いによって3種類のカードが発行されます。クレジットカードを比較するときは自分の利用したいサービスを比べるだけではなく、入会条件もよく調べることが必要になってきました。
いずれにしてもクレジットカードを利用すれば節約につながり、お得であることは間違いありません。このブログがクレジットカード選びの参考になると大変嬉しいです。
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◆主なクレジットカード会社の特長
- JCB
- 世界でも唯一のアメリカ以外の国際ブランドを持つクレジットカード会社。社名は日本信販を英訳したものの略称と言われている。最近プロパーカードのサービスを改定してORIGINALシリーズという名称で展開している。海外旅行傷害保険の付帯やポイントの優遇がWEB明細の登録をすることで受けられるようになった。JCBゴールドカードのサービスもワンランク上のサービスが提供されている。
- 三井住友VISA
- 日本ではVISAブランドの代名詞となっているクレジットカード会社。VISAが国内ブランドとしても定着しているのは、三井住友VISAが国内の加盟店ネットワークを構築したからだ。その三井住友VISAはサービスを改定して、海外旅行傷害保険の補償内容が充実している。
- 三菱UFJニコス
- 旧日本信販が信販事業をジャックスに譲渡してクレジットカード専業となった。UFJカード、DCカードとの合併により現在の社名となったが、新ブランドのMUFGにブランドを統一する動きが進んでいる。これにより既存のブランドは一部の提携カードを除いて新規発行が中止されている。
- セディナ
- OMCカードが存続会社となって、セントラルファイナンス、クオークが合併したクレジットカード会社。専業ではなく信販事業は旧セントラルファイナンスが運営している。クレジットカード事業のメインはOMCカードだが、最近では女性向けのクレジットカードよりも男性向けサービスを中心にしたかーどの発行が多い。
- クレディセゾン
- みずほフィナンシャルグループの中で、UCカードの発行業務をすべて引き継いでいる。UCカードは存在しているが、加盟店業務がメイン。セゾンカードの特長は永久不滅ポイントと割引サービスだが、アメリカン・エキスプレスとの提携カード発行で、セディナ同様男性会員の獲得を目指している。
- オリエントコーポレーション
- 信販会社としてはトップクラスのオートローンシェアーを持つ。クレジットカード発行にも力を入れていたが、サービスを縮小するなど最近は一時ほど力を入れていないようだ。オキテ破りの倍率でTVCMを展開していたが、他社からそれ以上の還元率のクレジットカードも多く発行されていて以前ほどインパクトがない。
- ジャックス
- 日本信販から信販事業を引き継ぎ、トップクラスの信販会社となった。貸金業法改正前からクレジットカードのキャッシング金利は、利息制限法を順守していた。JCBブランドのゴールドカード発行など、若年層向けにアピールしたクレジットカードの発行も行っていてクレジットカード事業にも力を入れている。
- アプラス
- 新生銀行グループの信販会社。クレジットカードに関してはTSUTAYA Wカードという提携カードが会員数の大半を占めている。しかし最近3種類のゴールドカードを発行するなど、プロパーカード会員の獲得も強化し始めている。
- ライフカード
- 融資事業からの撤退をきっかけに社名も株式会社ライフから「ライフカード株式会社」に変更している。カード事業に力を入れる体制となったが、2011年4月からプロパーカードの還元率を引き下げるなど、サービス的には少し後退している。ただし誕生月ポイント5倍のサービスは健在でプロパーカードとしては高還元率であることは間違いない。2011年6月末からはVISAプリペイドカードの発行も開始し、収益向上に積極的だ。
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